タキサイキア現象
下記の実験は意味が無いと思った。だって命の危機を感じられないもの。これは「ただ落ちると言う恐怖、安全を認識した恐怖」だからタキサイキア現象は起きないと思う。
タキサイキア現象は「五感では追いつけない状況」になったときに自動操縦みたいな形で起こるんだと思う。これを意図的に使えると「ゾーン」に入りやすくなるんだろう。ルーティーンとかは「この入り方」を感覚で掴んだ人がしている行為なんだろう。
矢作先生は山登りの滑落で二度体験したそうだが、このとき「肉体は不自由なんだ」と実感したそうだ。肉体は不自由だと実感してからの生活は感覚として次元転移を起こすだろうと推察する。
私自身は高校生のときガラス扉に衝突してタキサイキア現象を体験した。あのとき生命の危機を感じ「超五感」が機能したのだろう。
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タキサイキア現象とは交通事故など危機に陥った時に全てがスローモーションに感じる現象のこと。ギリシャ語で「頭の中の速度」を意味するそうです。
このタキサイキア現象が起こるとき体内ではある変化が起きています。人間は90デシベル以上の音を聞くと本能的に恐怖を覚えます。その恐怖のシグナルが神経を通じて脳へと伝わり脳幹に達すると扁桃体へと伝わります。すると大量の出血を防ぐように血管が収縮し、血液中の化学物質は出血しても凝固しやすい成分へと変化します。
神経科学者のデビッド・イーグルマンは危険な状況下でスローモーションを感じるかの実験を行いました。23人の学生ボランティアを集め45メートルの鉄塔から後ろ向きに防護ネットに向かって落下。学生たちのほとんどがスローモーションに感じたそうです。さらにスローモーション現象による時間のゆがみを測定。その方法は落下するときに腕につけたデジタル時計バンドに通常ではよみとれない早さで2桁の数字を点滅させ読み取れるかどうか見極めるというもの。もし、スローモーションにより時間がゆっくり流れるのなら普段は絶対に読みとれない数字の点滅も読みとれるはずです。しかし結果は誰ひとり読みとれた人はいませんでした。つまりスローモーションに見えた感覚がしただけで実際にはスローモーションは起こっていなかったのです。
スローモーションに見える原因は脳の誤作動です。出血を最小限におさえ命を守ることを最優先に考えた脳は、それ以外の活動を低下させてしまいます。そのため、目から入った情報をうまく処理することができずコマ落としのような映像でしか処理できなくなってしまうのです。そのためスローモーションのように錯覚するのです。